校長は見た!酒鬼薔薇事件の深層
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事件当時の中学校長「岩田信義」氏が書いた
校長は見た!酒鬼薔薇事件の深層
五月書房から出版されました。

2001年5月27日発売
1600円
五月書房

 著者は社会を震撼させた、あの「酒鬼薔薇事件」の犯人であった少年Aが通っていた友が丘中学の当時の校長である。現在は学校を退職し、趣味の菊づくりと川柳にいそしむ日々を過ごしている。
しかし、酒鬼薔薇事件のことを思い出さぬ日は一日もないという。ふと、物思いにふけるとき、まずまっさきにあの事件の忌わしい記憶が蘇るそうだ。岩田さんにとって酒鬼薔薇事件は抹消できないトラウマになってしまったが、トラウマとなったゆえ、逆に岩田さんはあの事件に肉迫していった。自身にけじめをつけなければ、いつまでもトラウマは消えてくれなかったからだ。
改めて整理してみると、この事件には謎が多い。校門前に置かれた首の謎。遺体のあったタンク山の謎。新聞社に送りつけられてきた「挑戦状」と「声明文」の謎。そして事件当初、有力な容疑者とみられた「黒いブルーバード」と「30代の若い男」はどこへ消えたのか。何もかもが異様だったこの事件の謎は何ひとつ解決していない、と岩田さんは考えている。
また事件そのものより、過剰ともいえるマスコミ報道に学校関係者たちは深く傷ついた。ことに校長であった岩田さんは非難の矢面に立たされた。凄まじい「学校たたき」を思い出すたび、今なお、腹の底から灼熱の怒りが沸き上がってくる。
現代は高度な情報社会である一方、とても不機嫌な時代だ。若者は壊れ、壮年の者は自信を喪失し、老人は死に怯えている。そうした人々が織り成す世の喜悲劇を、マスコミは滋養にして無限に肥大し続けているように見える。
好むと好まざるとにかかわらず、我々はそのような時代に生きているのだ。もしあなたが岩田さんのように、事件に巻き込まれ、マスコミに晒されたら
今回、岩田さんは長い沈黙を破った。これまで、岩田さんなりに酒鬼薔薇事件を調べて、感じたこと、思ったことをまとめるためだ。それは酒鬼薔薇事件への岩田さんなりのけじめであり、訣別なのかも知れない。
上は私がこの文字を見た当時の
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